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執筆者の写真乙訓もも

ひきこもりに関する学習会第4回無事終了!学びと知識の宝庫でした!



本日開催した今年度最後の学習会となる「ひきこもりに関する学習会第4回」

「ひきこもり支援とソーシャルワーク」は定員を超えてご参加いただき、

大盛況(この言葉で合っているのか?www)のうちに終了いたしました!






今年度を締めくくる学習会にソーシャルワークについて学ぶ機会を設けたのは、

社会福祉や対人援助にソーシャルワークは今やスタンダードなもので、

支援者のスキルとして標準スペックとして捉えるべきと考え、

(なかなか難しいとは思いますが敢えてそう言い切ります!)

予てから現場でソーシャルワークを実践されている相談支援事業所しぽふぁーれ代表で

内閣府のアウトリーチ上級者向け研修講師である金井浩一さんにご登壇いただきました!








乙訓ももでは金井さんに4年連続でこの学習会の講師を依頼しており、

毎回深い学びと勇気を与えていただいています。



日々の支援でも金井さんから教えていただいたことを拠り所としていることも多く、

この数年間は学んだことを実践して体験として心身に落としこんでいました。



そして、今回の金井さんの講演もキーワードがいっぱいで、まさに学びや知識の宝庫!

当然ここでは書ききれませんが、少しだけ内容をご紹介させていただきます。




まずはソーシャルワークの定義について説明されました。


この定義って各国及び世界の各地域で展開してもいいんですね、すごっ!



そして、いきなり、ドーーーン!と来ました。


ソーシャルワークの価値基盤は「社会正義」と「権利擁護」である



ここをまず踏まえておかねばなりません。



















そして、マクロ(国や制度)→メゾ(地域環境や居場所)→ミクロ(ひとや人々)という

流れで話しを続けられました。



マクロでは孤立を生む日本の現状について、様々な要因を考察された後に、

日本は「戦後日本型青年期」ともいえる状況の中で若者が移行を遂げていた

(阿比留久美「孤独と居場所の社会学」より)

と述べられました。


その「戦後日本型青年期」を支えてきたのは<家庭・学校・企業のトライアングル構造>で

この3点に強く依存していたのですが、代替システムが存在しないうちに

その構造が崩壊してしまいました。









同時に学校も学力だけではなく「非認知的で非標準的な、感情操作能力とでも呼ぶべきもの(いわゆる人間力)」 = ハイパー・メリトクラシー(本田由紀・教育社会学者)を

求めるようになり次第にそれは経済分野や企業、社会全体で求められるようになったことで

社会的孤立に陥る人がどんどん増えていったそうです。



そして、マクロ・メゾの視点からこれから取り組んでいくべきことを挙げられました。




次にミクロ視点で、ひきこもり等の孤立した人や人びとへ私たちはどのように

かかわったらよいのか?について伝えてくださいました。






ここから、アウトリーチやリカバリー、ケアマネジメント、

ステージを意識した支援プロセス、アウトリーチについてご説明いただいたのですが、

「forではなくwith」や、「支援という一方的なケアから、自然で相互的なケア」

「絶望から希望へ」など印象的な言葉がいくつも登場しました。


そして後半はキーワードを提示され、そのキーワードに沿ってお話されました。



#being #「私」、#トラウマ、#優先順位 #共感、#世界観を見立てる、

#医療、お薬、#家族、#その人の暮らし、リカバリーを支えるもの、

#偶然性、#for ではなく with #ケアの加害的な側面を知っている、#チーム作り



どのキーワードについてのお話も、うなづきながら聞き入ってしまいました。

















中でも深く心に残ったのは、


本来、人は「相互的なケア」の世界で生きており、支援は当事者が元来の「相互的なケア」の世界に帰ることを手伝うことなのではないか。


そのために専門家として、またいち市民として、当事者として、

「私たち」には何が出来るのか?何が大切なことなのか?



それは、




このことは日々の支援の中でも良く感じることで、とても難しいことですが、

この交じり合った存在を目指すことはとても重要なことだと感じます。

対等性も外せませんね。




そしてこの言葉・・・





これは乙訓ももも大切にしていることです。



そして、

どれだけ機能的で高いノウハウがあっても「あたたかさ」がなければ意味をなさない。


このセンテンスも肝に銘じなければならないとガツン!と来ました。




また支援者もケアされるべき存在であるということは常に意識しておかねばなりませんし

現場で忘れてはならないことだと思いました。


加えて、トラウマインフォームドケアについての言及は興味深いもので、

新たな学びとして吸収すべきことですね。


そして、最後に、こうまとめられて講演は終了しました。





今日の学習会は全体を通し金井さんがされるすべての話に実が伴っていて、

ただ単に耳障りのいい言葉ではなくすごく腑に落ちると同時に説得性に満ちたセンテンスがいくつも紡がれていました。


もちろん、毎回、金井さんの学習会はそうなんですが。



最後の質疑応答の時間では、みなさんから生のままのご質問が多数あり、

金井さんはそれらに真摯に答えてくださいました。


















アンケート結果を見ても全て聞いてよかったとの回答で、みなさんの満足度も高く、

今年度を締めくくるにふさわしい素晴らしい学習会になったと感じています。



そして、今日の内容はひきこもり支援だけではなく、現代社会に生きる人たちが抱えている

課題や生きづらさに向き合うために、まず知って、実践すべきものだと思います。


そう、まさにソーシャルワークです。


今日参加された方々は元気と勇気を持ち返られたのではないでしょうか?


いやー、ホントに学びと知識の宝庫!

そして元気が湧いてくる!







多忙にもかかわらず、これだけ多くのことを学ぶ機会を作ってくださった金井さん、

本当にありがとうございました!


過去の学習会の内容も踏まえ貴重な、そして新しい学びの場をつくることができました。


是非、これからも連携をよろしくお願いいたします!

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