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11/12は就労準備支援事業で企業見学。洛西紙工株式会社さんに行ってきました!

  • 執筆者の写真: 乙訓もも
    乙訓もも
  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

11/12水曜日に就労準備支援事業の特別プログラムで企業見学に行ってきました。

見学に伺ったのは京都市西京区にある洛西紙工株式会社さん。


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洛西紙工株式会社さんは創業60年の段ボール会社で、連携先である向日市の

NPO法人クリエイティブアドベンチャーさんが開催されていたイベントでお会いし、

乙訓ももの活動をお話させていただき、会社見学を快く受け入れてくださいました。


段ボールといえば、皆さん何を想像されるでしょう?

宅配の商品などが入っている梱包箱をイメージされる人が多いでしょうか?


段ボールは物品を輸送する際に中身の保護のために必ず必要で、物流には欠かせないものになっていますが段ボールは、1856年イギリスでシルクハットの汗取りと形状維持のために

波形の紙を使用したのが発祥とされており、包装用に用いられたのは1871年にアメリカで

ランプの緩衝材として利用したのが最初で、当時は単に紙を波状(段)に加工しただけの

ものだったそうです。


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   工場内に積まれた段ボール原紙。











通常、段ボールは三層構造になっており中芯と呼ばれる波型のボール紙をフルートと呼び、ライナと呼ばれるボール紙で挟んでノリで接着してシート状に作られています。


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                                                                                   レンゴー株式会社HPより




洛西紙工株式会社さんでは、段ボール原紙を仕入れ、既定の寸法にカットし印刷を施すなどした一般的な段ボールケースを製造されていますが、小ロット・即納対応(少ない数で作り短納期で納品)で顧客の要望に迅速に応えておられ、また製函時(箱に成形する時)の糊貼りを全自動化して、弁当型の段ボール容器の製造も得意とされています。



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段ボールの印刷機械 

とても大きな設備でした。       











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4コーナーグルア製函機

                   自動で弁当型段ボール容器が製函できます。




そんな伝統も技術もある洛西紙工株式会社さんですが、実は新たな事業に取り組まれていました。


日本では、段ボールの製造→利用→廃棄→再生というリサイクル(資源循環)システムが世界トップクラスで確立されているそうで、洛西紙工株式会社さんはダンボールの最大の社会価値は、95%以上のリサイクル率を誇る『循環素材』と考えておられます。



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また、プラスチック素材からダンボールに置き換えることで、コスト削減だけでなくCO2削減や脱プラ推進にも貢献することが可能で、段ボールの軽い・丈夫・安価といった長所を活かして新たな商品づくりや業界・市場ニーズに応えるということに挑戦されています。


具体的に言うと、期間限定や比較的短期で使用する展示会の什器や災害時の避難場所で使用するベッドやイス、机、本棚などの家具などを製造されています。



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強化段ボールで出来た机です。

強化段ボールを使用することで

このような製品も実現可能です。






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                   小田取締役が持っておられるのは

強化段ボールを使用したスツール。

デザイン性も抜群です。









こういった今までになかった製品を設計から手掛けることと、新しく設備を導入することで実現可能にされました。




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デジタルカッティングマシン(CAD設計)の説明をしてくださる小田取締役。

これにより複雑な形状の段ボールも

カット可能です。







また、事業を通じた社会課題解決にも取り組んでおられダンボールの資源循環だけでなく、地域企業や教育機関が次世代人材を「共育」し、未来の地域を任せていくという人材における好循環を生み出そうと、教育機関や自治体と連携した子どもたちへの環境教育、

フードバンク団体との連携支援、高校生大学生へのPBL教育(課題解決型学習)、

芸大生向け資材支援などを実施されており、段ボールの端材を利用した知育工作キットも

作られています。


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段ボール製のガチャガチャ。          



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中はこんな仕組みになっています。




イベント用に2mの高さのガチャガチャもあるそうですよ♪


この知育工作キットの取り組みに賛同された複数の企業とも協働を進めておられ、

同キットはさらにブラッシュアップされており、洛西紙工株式会社さんの取り組みが

他の企業にも広がっているんですね。



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見学後半で伺った、ソフトの部分のお話しは、私たちが働く福祉分野や就労支援においても大いに参考になり、学ぶべき所が多いと感じました。



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丁寧に説明くださる小田取締役。

好循環を生み出すために企業との対話を大切にされている印象でした。

        



今回の見学では段ボールケースを製造される、普段見ることができない工場の様々な

機械設備などを知ったのと同時に、取り扱われている段ボールの長所を改めて捉えなおし、その長所を生かして新たな製品づくりをするアイデアと、着眼点のユニークさ、

そして事業を通じた社会課題解決に教育の視点を導入され、新たな価値を段ボールに

付与されている思考の柔軟性と、利益だけを追求しない考え方を持つことの重要さなどを

学びました。


伝統とベンチャーが共存した、スペシャルな会社が洛西紙工株式会社なんですね!



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そんな素敵な会社が京都に存在し、今回ご縁をいただけたことに感謝いたします。



メンバー、スタッフ共に、学ぶことが多く実に意義深い企業見学になり、

ご対応いただいた小田 智英取締役、本当にありがとうございました。


今後とも連携の程、よろしくお願いいたします!


11/12水曜日は就労準備支援事業の特別プログラムで

洛西紙工株式会社を見学させていただきました!



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