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今年度最後、ひきこもりに関する学習会第4回を開催しました!

  • 執筆者の写真: 乙訓もも
    乙訓もも
  • 3 時間前
  • 読了時間: 6分

本日は、ひきこもりに関する学習会第4回を開催しました!



今年度のひきこもりに関する学習会は通年のテーマを「関係性」とさせていただいており、

今年度最後となる第4回はNPO法人happinessの宇野明香さんに登壇いただき、

「困難な状態にいる人との関係作り」と題してお話しいただきました。


NPO法人happinessは京都のセーフティネットとして子ども食堂、コミュニティカフェ、

少女のためのシェルターを運営し、困難な状態にいる女性をサポートされています。






NPO法人happinessさんには乙訓ももの就労準備支援事業のプログラムや実習などで

お世話になっており、イベント出店でもご一緒させていただいている連携先でもあります。


ひきこもり支援とは異なる分野での本人との関係づくりについてお話を伺うことで、

ひきこもり支援での関係づくりに気づきや新たな視点が得られるのではと企画した

今回の学習会は、宇野さんと乙訓ももの藤田とのよもやの対談形式。



まずは宇野さんの自己紹介からスタートしたのですが、

これが最初からかなり刺激的。


水商売をして生計を立てるギャンブル依存のお母様と再婚でアルコール依存のお父様、

そして妹様との4人暮らしは、今なら間違いなく支援対象になるものだったそうで、

借金の取り立ても日常的にあったそうです。


中2で不登校状態になり、高校進学は選択肢にすらなかったそうで、

中学を卒業後はアルバイトをして生活されていたそうです。



そして17歳でお母様がクモ膜下出血で倒れられ、一時は遷延性意識障害(植物状態)から

要介護状態になってしまわれたそうで、妹さんとの2人の生活がはじまったそうです。


ご自身のことを「サバイバーな私」と表現されていましたが、まさにその通りですね。






そして20歳代で結婚、お子さんが生まれ、子育ての大変さを実感できたことが転機となり

あの時はしんどい状態で仕方なかったのかもと、お母様の見え方が変わってきたそうです。



それと、ご主人のご家族が「何者でもない私を受け入れてくれた」、

「子どもをとてもかわいがってもらえた」ことがとても大きな出来事だった。。。


そう、話してくださいました。


このご自身の成育歴と経験が宇野さんの人となりを作り上げ、

現在の仕事のベースになっているんですね。



そして、ここからいよいよ対談形式で宇野さんにインタビューする形で進行しました。




まずは、里親についてお伺いをしました。




里親には上の4つの種類があり、宇野さんは養育里親だそうです。


いろんなパターンで里親になるそうですが、まずは子どもが安心できる環境を作り、

信頼関係を作っていくことが大切ですが、その方法は子どもによって様々で、

ひとり一人に合わせつつ家族の安心も考えながら取り組んでいくそうです。




ここでは事例を交え、わかりやすくお話しくださいました。


次に、運営されているホームについてお伺いしました。



ハピネスさんは制度に則った自立援助ホーム1棟と緊急や制度外対応のための

ホーム1棟の計2棟で居住支援を行っておられます。



居住支援で利用されているのは過酷な環境で日々を生き抜いてきた人たちですので、

サポートは一筋縄ではいかないとおっしゃっていました。


















それはSOSや助けてを発信していたにもかかわらず、

「大人に助けてもらえなかった」「大人は信用できない」


そういった考えや思いが本人たちの基盤にあるからだそうです。



そら、そんな風になってしまうよな。。。


宇野さんはそう感じるそうです。


本人との関係づくりも、早道はなく丁寧に関わり、年月をかけて行ない、

一般的に回復には虐待されていた期間と同じだけ時間が必要になるそうです。



事例をお話しいただきましたが、本当に頭が下がる思いでお聞きしました。


また、本人の目線に合わせることや本人の置かれていた環境や状況を

自分に当てはめて想像してみることも実践されていることがわかりました。


















そして、最後に子ども食堂と利用する子どもたちについてもお話を伺いました。


ハピネスさんの子ども食堂は週3回開催されており、誰が来てもよい子ども食堂で、

様々なこどもたちが30人ほど集まり、ひとり親世帯に配食するお弁当なども入れると

毎回50食ほどを提供されているそうです。


こども食堂で子どものSOSやちょっとした異変に気づくこともあり、

そういった場合はスタッフやボランティアさんから宇野さんに情報が集まり、

学校など関係機関に情報をフィードバックすることもあるそうです。


また、負のスパイラルに陥る前に孤立を予防することの必要性も訴えておられました。


子どもは生まれてからずっと自分の家庭で育ってきているので、

自分の家庭が当たり前で一般的と思うほかなく、SOSを発信しづらいそうで、

周囲が気にかけて本人の異変や不審な所に気づくことが大切なんですね。


確かに、考えてみればそうですね。
















ここまで、里親、居住支援、子ども食堂での本人たちとの関係づくりについてお話を伺い、最後に3つに共通する部分や宇野さん自身が大切にしていることをお聞きしました。


とても難しい質問だったと思いますが、宇野さんは、「一貫性」とおっしゃいました。



どんな時でも、誰に対しても、自分は自分のままで変わらない存在、態度でいること。


その「一貫性」が信頼を得ていくために重要で大切にしていると話されました。



さらに、その方が自分が楽であるし、自分を守るためにも有効であるとも。


なるほど、長く関わることが求められるからこそ、無理することなく、自分らしくいる。


それが、子どもたちを変わらずサポートするためには必要で、ブレない自分と、

対象者に安心を届け、信頼関係を築いていくために必要なものは「一貫性」。



ということなんですね。

なるほど。












今回もクッキーを配らせていただきました!



意外な言葉が出てきたように感じましたが、宇野さんのお話全体を通して考えると、

「受容」「共感」「一貫性」と言葉にまとめられるように感じます。



これは、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱したロジャーズの3原則と呼ばれる「傾聴」の3つの構成要素「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」と

共通しているのではないでしょうか?


宇野さんはご自身の成育と経験をベースに研修で学び、日々の実践からこの「一貫性」、

あるいは「自己一致」にたどり着かれたのですね。


すごい現場力です。


だからこそ、お話されることが理解しやすく、内容に納得でき、言葉に重みがある。


それを苦も無く楽にされているように振舞っておられるのが宇野スタイルなんですね。



ひきこもり状態にある方も含めた、困難な状態にある方との関係づくりのヒントが

「一貫性」という言葉にありそうです。




ステキなフレーズを届けてくださった宇野さん、貴重なお話をしていただき、

本当にありがとうございました!


アンケートを確認しましたが、有意義な学習会になったようです。


ご参加くださった皆さまも、同じ時間を共有できたことを幸せに感じております!



今年度最後のひきこもりに関する学習会、無事終了しました。



ありがとうございました!!













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