週末金曜日、今日は朝から雪がちらつく寒ーい一日でしたね。
今日は就労準備支援事業の特別プログラムでSST講座でした。

SSTとは、Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング)のことで、
働く上だけでなく日常生活における対人関係などに必要なスキルを学んでいくもので、
事例を元にロールプレイやワークなどを行ない、その場面にあった適切な振る舞いが
できるようにトレーニングするプログラムのことです。

今日のテーマは「リフレーミング」でした。
リフレーミングとは、ネガティブに感じている場面に対し新たな視点で認知することで、
ネガティブな感情を少しでも軽減することです。
人はだれでも認知の歪み、いわゆる考え方のクセを持っています。
このクセが現実とは異なるように認識させてしまい、ネガティブな感情が生まれ、
ふさぎ込んだり落ち込んだりという状態になってしまいます。
なので、自分の認知の歪み、考え方のクセを知って対処することで、
①適切な感情の調節をできるように、不適応を予防する
②状況を様々な視点で判断し、柔軟に対応できるようになる
を目的に行うプログラムです。
例えば、
自分がなかなか次のステップに進めないとします。
ここで考え方のクセにより、
→どうせ自分にはできないから頑張っても無駄だ、となってしまったことで、
→働く気もやる気も無くなってしまった
と、なってしまうのではなく、
新たな視点を入れることで、
→今取り組んでいることの理解をもっと進める必要があるな、と認知を修正することで、
→一人で気づけないこともあるからスタッフと相談してみよう、
と、前向きな行動に変化させることです。
なるほどですね!

そして、認知の歪み、考え方のクセとはどういったものかというと、
よくあるのが、
白黒思考(物事を白か黒かで判断する)や、~すべき思考ですね。
他にも、
過度の一般化(一つの否定的な出来事を、すべてにわたり永久に起こると捉える)や、
認知のフィルター(一つの出来事の否定的な詳細についてのみ考え肯定的な側面を見ない)
などがあります。
結論を急ぐあまり邪推したり先読みして、自分の予想はあらかじめ決められた事実のように
思うことなども認知の歪みと言われるそうです。
なので、まずは自分の認知のクセを知ることが大切ですね。
そしてそのクセを理解した上でリフレーミングしていくわけですが、
リフレーミングには8つのポイントがあるそうです。
・自分視点で考える
・相手視点で考える
・客観的にもの事を見る
・過去の出来事をリフレーミングする(物事をネガティブに捉えてしまう原体験捉え直す)
・過去の同じような場面で、ネガティブな感情が出ていない時を探す
・その場面の何に問題があるのかを考える
・目的を考える(目的にあった別の捉え方を考える)
・良いところだけを見る
この8つのポイントのいくつかを使ってリフレーミングしていきます。
例えば、
自分は他者と比較して仕事ができないと感じる、というケースは、
1.客観的に考える
→自分のペースと他者のペースは違っていて当然だ
2.過去の同じような場面で
→体調が良い時は気にならなかった(体調管理をしよう)
3.良いところだけを見る
→比べるということは今より良くなりたいと感じているということだ
4.目的を考える
→自身の「やりたい仕事」「送りたい人生」のために今、頑張っているんだ
という具合にリフレーミングします。
ふーむ、ポジティブな考え方をするコツみたいなものですね。

そして、ネガティブな感情が一つでも減ればOK!だそうです。
そして、最後に、メンバーそれぞれに自分の長所と短所を挙げてもらい、
リフレーミングによって短所を長所に言い換えるワークに取り組みました!
こうして何度もリフレーミングすることで、これ自体がトレーニングとなり、
考え方のクセを理解してリフレーミングが習慣化できるようになっていくんですね。
これ、けっこう有効ですし、毎日を気分良く過ごすには大切なんじゃないでしょうか。。。
というわけで、今日は就労準備支援事業の特別プログラムで、
講師をお招きしてSST講座を行ないました!
このSST講座も今日で9回目、来月が最後となりますね。
来月もしっかり取り組みましょー!
Comments