梅雨入りした途端、今日は一日中すごい雨でしたね。
公共交通機関にも大きな影響が出たようですが、みなさんは大丈夫でしたでしょうか?
大雨の降る午後でしたが、本日は就労準備支援事業の特別プログラムで、
講師を招いて月1回のSSTプログラムを行ないました。
SSTとは、Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング)のことで、
対人関係など社会生活や働くために必要なスキルを学ぶプログラムです。
前回はセルフチェックについて学びましたが、
今回のテーマは「コントロールフォーカス」について。
「コントロールフォーカス」とは、人間の行動を「行為」・「思考」・
「感情」・「生理反応」の4つに分けて、次に自分でコントロールできるものと
できないものに分類します。
行為・思考はコントロールできますが、感情・生理反応は行為・思考に結果伴うものと考え
コントロールできないものと捉えます。
例えば「走る」という「行為」があった場合、「思考」は「ペース配分を考えよう」とか、
「今日は1時間走ろう」とか、頭で考えることを指します。
この「走る」という「行為」と、「ペース配分を考える」という「思考」の結果、
良いペースで走ることができて「気持ちがいい」と感じる「感情」が生まれ、
「生理反応」では「汗をかく」とか「心拍数が上がる」などが起こります。
「走る」という行為や「ペース配分を考える」はコントロールできますが、
「気持ちがいい」という「感情」や「汗をかく」などの「生理反応」は
確かにコントロールできませんよね。
このコントロールできることに焦点をあてて、コントロールできないことに焦点をあてない
そのような習慣を身につけることがコントロールフォーカスということです。
行為をコントロールすることができれば、
自ずとそれに伴う感情もコントロールできていくということなんですね。
例えば、コロナ禍も落ち着いたので平日に同僚と久しぶりに飲みに行ったら、
盛り上がってしまい終電を忘れタクシーで深夜遅くに帰宅することになった。
飲んでいるのは楽しかったが、次の日の朝、どうしても起きられず遅刻した上に
二日酔いで仕事がうまくいかず上司に注意され、さらに残業する羽目になってしまい
後悔し、落ち込んでしまった。
これは飲み会の楽しさを優先するという行為をしたばかりに、
落ち込むことになった、ということです。
なので、遅くとも終電には帰宅するとという行為を取っていれば、遅刻することもなく
上司から注意されることもなかった、ということになりますね。
なので、まず行為にフォーカスしてコントロールしましょうというのが、
「コントロールフォーカス」です。
「コントロールフォーカス」をすることで自分自身の思考のクセやパターンを
客観的に理解することができ、それを修正できるようになり焦点の当て方を習慣づけ、
パフォーマンスと成果の向上を見込めるようになるのですね。
講義中に、フォーマットを使って自分に当てはめていくつかワークを行ないましたが、
このワークを行なうことで自分事として考えることができ、より理解が深まります。
またそれらをみんなで共有することで新たな視点に気づいたり、
異なる考えを知ることができるのも興味深いところでした。
変えられるものと変えられないもの・・・
よく言われるのが、
変えられるものは「自分」や「未来」、
変えられないものは「他者」や「過去」ですよね。
なので、他者を何とか変えようとするのではなく、自分にフォーカスして、
自分の行動や思考を変えていくほうがスムーズですし、
過去に囚われているより未来志向でいる方が前向きですものね。
なるほど、なるほどです。
またメンバーからは湧き上がる感情はどうすればいいか、という質問がありました。
感情はどうしても生まれてしまうものでどうしようもないので、
怒りなどのマイナスの感情はいかにうまく扱うかということが大事になってきます。
このあたりは、今後の講義でアンガーマネージメントとして学んでいきます。
とうことで、本日は就労準備支援事業の特別プログラム、SSTプログラムで
コントロールフォーカスを学びました!
メンバーも職員も、有意義な時間になりましたね!
さて、みなさん、今週も一週間お疲れさまでした!
梅雨に入り体調管理の難しい季節になってきましたが、ご自愛くださいね。
Comments