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執筆者の写真乙訓もも

今年度第1回目のひきこもりに関する学習会でした!

今日は京都府ひきこもり相談・訪問支援「チーム絆」地域推進事業による

ひきこもりに関する学習会の今年度の第1回を開催いたしました!



今年度第1回目は京都府家庭支援総合センターから廣田主査にお越しいただき、

「ひきこもり状態にある方を正しく理解する」と題してお話しいただきました。



廣田主査にはここ数年、第1回目の学習会に登壇いただき

毎回ひきこもり支援に関する基本をお話しいただいています。


昨今、新聞やメディアではひきこもり状態にある方の情報が流れていますが、

それが必ずしも正しいものではなく、誤解を生んでいることも多々あるため、

支援機関や地域の方にひきこもり状態にある方を正しく理解していただく必要があると

考え、毎回第1回目は廣田主査に学習会をお願いしています。


何ごとも基本は大切で何度学んでもいいと考えていますし、

とりわけ、ひきこもり支援に関しては制度もまだ不十分で支援についても

確立されているわけではないため、基本をしっかりと体の中に落とし込んでおく

必要があると強く感じています。





今日の学習会では廣田主査はまず、相談に行かれることの多い当事者ご家族の訴えと

相談窓口の職員の従来の対応や感じていることを話されました。



そしてひきこもり状態についての定義や外出されている状態、ひきこもり状態に陥った

原因について京都府の実態調査を元に教えてくださいました。


さらにひきこもり状態にある人によく現れる状態について続けられたのですが、

昼夜逆転や人目を過度に気にして避けるようになること、

整容に気を使わなくなることなどについて話され、

これは親御さんに対して申し訳ないという気持ちから、合わせる顔がないと

生活パターンをずらしていることや、夜中に入浴などをすると音がしてしまうため、

整容することを控えてしまうことが多いとのことでした。


多くの当事者は今のひきこもり状態が良いとは思ってはおらず、

親御さんに対して後ろめたさを感じていらっしゃるんですね。


そして、ひきこもり状態にあることは、

「甘え」 「怠け」 「育て方の問題」 ではなくて、

生物学的要因、心理的要因、社会的要因などが複雑に絡み合って、

「ひきこもり」という状態を生じさせることが多いこと、

いじめ、家族関係、病気等一つの原因だけで「ひきこもり」となることは少なく、

原因が特定できないことも多いことも話してくださいました。


















この後今までの失敗、成功経験を踏まえ、事例をもとに説明いただきたのですが、

これがとてもわかりやすく、実に伝わってくる内容でした。


廣田主査は優しい口調で講演してくださるですが、時折ビシッ!ビシッ!と

必要で大事なことを伝えてくださったのがとても印象的で、そこにプロフェッショナルさを

感じるとともに言葉だけでなく実践を突き詰められているのだと確信しました。


そしてひきこもり状態から脱するには家族の協力が必要不可欠なこと、

支援者に求められることは引き出しの多さや視野を広く、いろんな視座から見ることである

と訴えておられました。



今日は行政担当課の方や社会福祉協議会の方、乙訓地域の支援機関や子育て支援機関の方、

そして当事者ご家族、合計24名の方が参加してくださいましたが、

講演後の質疑応答の時間も率直かつ活発なやり取りがあり、

皆さまにとって良い学びと気づきの時間になっていれば幸いですし、

そのような内容であったと感じております。


京都府家庭支援総合センターの廣田主査、本日はありがとうございました!

今後も相談と連携をよろしくお願いいたします。


本日開催いたしましたひきこもりに関する学習会、今年度は4回を予定しており、

今、乙訓地域に支援者やご家族に必要であろうテーマについて企画開催して参りたいと

考えております。















そして次回、ひきこもりに関する学習会第2回は「居場所」について、

皆さんと一緒に考える学習会にしたいと現在企画中です。


ひきこもり状態にある方が地域に一歩踏み出す際に必要な「居場所」


「居場所」って実は誰にも必要なものではないでしょうか?


子どもたちにも、お母さんにも、お父さんにも、会社でも、余暇の時間でも・・・


「居場所」っていったいなんなんでしょう?

なぜ必要なんでしょう?


「居場所」の定義は?

「居場所」はどのような機能があればいいの?


いろんな「居場所」はあるけど、その本質は?

実は全て共通してることがあるんじゃない?


「居場所」の本質、核心的な部分、大切しないといけないところがわかれば、

地域にもっと増やせたり、見つけ出せたり、作り出したり、できるのでは?





スピーカーにはひきこもり状態にある方の居場所ではなく、

別の居場所を作っておられる方をお招きして、視点を変えて、今日の廣田主査の

お話にも合った視座も変えて、皆さんと一緒に探っていきたいと考えています。


時期は10月を予定しておりますので、日程などの詳細が決まりましたら、

告知させていただきますので、是非ご参加ください!


今年度も開するひきこもりに関する学習会、どうぞよろしくお願いいたします!










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