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  • 執筆者の写真乙訓もも

職住一体の職場体験、自らつくるライフスタイル@大山崎コーヒーロースターズさん

先週の3月4日金曜日は基礎的就職支援事業で職業体験に行ってきました!



今回職業体験を依頼したのは大山崎町でコーヒー豆の焙煎を生業としていらっしゃる

大山崎コーヒーロースターズさんです。




















大山崎コーヒーロースターズこと中村まゆみさんと中村佳太さんは

10年前まで東京で会社員として働いておられましたが、東日本大震災などをきっかけに

職住一体の暮らしをするため京都府大山崎町に移住されました。


当初はコーヒー豆の焙煎と販売をネットショップから始められ、

現在はお住いの大山崎で店舗を構えて営業されています。


移住の地を大山崎にされた理由は、電車を使えば京都や大阪にも簡単に行くことができ、

自然があり観光地でもなく、町のサイズもちょうどよかったことだそうです。


そんなお二人のもとに職業体験に伺わせていただいた今回。


まずは双方の自己紹介を終えた後に

起業された経緯とお二人のライフスタイルについてお話しいただきました。




コーヒー豆の焙煎を仕事にされたのはシンプルにコーヒーがお好きだったことが理由で、

カフェなどのコーヒーにまつわる仕事を様々に検討されていた中で、

持続可能で現実的な形態を考えたところコーヒー豆の焙煎に落ち着いたそうです。


お二人は仕事ばかりの生活ではなく、

自分の時間もしっかりと確保できるライフスタイルを送るために

週休3日で営業されており店舗は木曜日と土曜日にオープンされ、

残りの2日は焙煎と配達の仕事に充てておられます。


休みの日にはそれぞれに好きなことに取り組んでおられ、

住居兼職場にすることで通勤などの移動時間を無くすことができたり

維持経費を抑えるなどして自分たちの望む生活を実現されています。


自分たちの好きなものを仕事にして、そして望む暮らしを送る、つくる工夫をする。


そんなライフスタイルのお話に、メンバーも共感するところが多かったようです。



そしていよいよコーヒー豆の焙煎体験です。



まず焙煎機について丁寧に説明していただきました。























とてもソフトな語り口調でわかりやすく説明してくださる佳太さん。

ブログなどでも表現活動をされています。



焙煎機には直火式、熱風式、半熱風式の3種類があり

大山崎コーヒーロースターズさんは熱風式を使われています。


熱風式焙煎気の特徴は豆にじっくりジワジワと時間をかけて熱を加えることができるので

焼き上がったコーヒー豆は角が取れて実にマイルドな味わいになることだそうです。


さらに一般的にコーヒー豆の焙煎は10分程度だそうですが、

大山崎コーヒーロースターズさんでは20~30分程度時間をかけて焙煎することで、

自分たちの表現したい美味しいコーヒー豆を焙煎されています。









こちらが生のコーヒー豆です。



こんな色をしているんですね。
















作業を分担し体験させていただきました。



まずは生のコーヒー豆をロートに入れます。





そしてレバーを引いてあらかじめ予熱を

入れて温めておいた焙煎機のドラムの中に

豆を入れます。












この円形の本体の中で

熱風で熱せられたドラムが回転しており、ドラムの中にある羽によってコーヒー豆が撹拌され豆全体に熱が行きわたる仕組みに

なっています。




円形の窓からコーヒー豆の色を確認する

ことができますよ。















そしてパソコンで温度管理をしながら

熱風を送るガスの火を調節したり、

ダンパーと呼ばれるものを使って

ドラム内の熱せられた空気の排出量を

調整することで、ドラム内の温度を

コントロールして焙煎していきます。







この時、豆の色や香り、特に音にも

注意しながら作業するそうです。












コーヒー豆は焙煎していくと熱が加わることで豆の中の空気が爆ぜて音がするそうで

今回の体験でも焙煎が進んでいくと初めはパン!というような音がした後、

しばらくすると今度はパチパチとうような音がしました。



最初のパン!という爆ぜる音で焙煎を終えるといわゆる浅煎りの豆が出来上がり、

次のパチパチという音で止めると中煎り、それ以降は深煎り、超深煎りとなるそうです。


なるほど、爆ぜ音を頼りに焙煎の程度を決めているのですね。



またパソコンで温度管理をしているとは言うものの、仕入れた豆の状態や焙煎時の気温、

焙煎機の余熱の具合もその都度異なるため、先に書いたように手動で調整を行いながら、

毎回均一な仕上がりにする技が求められるそうです。


まさに職人の仕事ですね。






















こうして豆が焼き上がったら、

今度は豆を冷ますために羽が回転する冷却器に豆を入れます。



この冷却器は底の部分がメッシュになっており、

そこから熱せられた空気をバキュームすることで

できるだけ迅速に豆を冷ますことができるようになっています。



ここまで所要時間約30分。


説明をしていただきながらじっくりと焙煎体験させていただきました。



そして次は焼き上がった豆のピッキング作業を体験しました。
























ピッキングは焼き上がった豆の検品作業で、焼き過ぎた豆や小さくて熱が通り過ぎたもの、

形が極端に歪なものや、異物を目視で取り除いていきます。
























細かく教えていただきながらみんな集中して作業していました!



そしてピッキングが終わったら、最後はクラフト袋にパックして終了!












深煎りのコーヒー豆の出来上がりです!



コーヒー豆は焙煎仕立てよりも、

4日間ほど経ってからの方が

味が馴染んで美味しいそうです。









そして自分たちが焙煎したコーヒー豆の試飲もさせていただいたのですが、

この時にコーヒーのドリップでの淹れ方についても教えていただきましたよ!












まゆみさんの実技指導。



目の前の実演でとても

わかりやすかったです。









試飲させていただいたコーヒーは香り高く、雑味がなくすっきりした味わいで、

優しい苦みの後に舌の上に甘みがじっくり広がっていく感じで余韻を楽しめるお味でした。



実に美味しい!



そしてこの後、浅煎りのコーヒーも試飲させていただき、深煎りと浅煎りとの違いを体感。

両方の特徴と違いをしっかり味わうことができましたね。


そして最後にメンバーから今日の体験について感想をお伝えして、

大山崎コーヒーロースターズさんでの職業体験は無事終了いたしました!



メンバーからは、


焙煎について教えてもらいながら焙煎機を操作するという

なかなか出来ない体験ができ知識が増えてよかった。


コーヒーは苦いものだと思っていたけど、そうではないと知ることができ、

自分の好きなコーヒーの味を探してみたいと思った。


お二人のライフスタイルにとても共感できた。


などの感想が上がっていました。



特別な一杯ではなく、

日々の暮らしに馴染んで、飲む人に寄り添うようなコーヒーを・・・

そんなコーヒー豆を焙煎し続けることを目指しておられる

大山崎コーヒーロースターズの中村まゆみさんと中村佳太さん。





















自分たちの暮らしを仕事を交えてどのようにデザインしていくか。

職住一体の暮らしとはどんなものか。


お二人はとても丁寧でやさしく、そしてわかりやすく伝えてくださいました。







とてもナチュラルで肩の力が抜けたような、それでいて大樹のような幹が感じられる、

しなやかなお二人の暮らしぶりがとても素敵に映りました。



「なかなかできない体験」ができてよかったとメンバーが言ったように、

焙煎機や焙煎の仕組みを教えていただきつつ、焙煎機に触れることができましたし

何よりお二人のライフスタイルの話を伺えたことは参加したメンバーの今後の人生に

新たな視点や選択肢が芽生える可能性が生まれたように感じています。




















地域の方のお力添えでこのような貴重な時間を過ごすことができたことを

心から感謝いたします。


大山崎コーヒーロースターズこと中村まゆみさん、中村佳太さん、

本当にありがとうございました!


コーヒー、めっちゃ美味しかったです!!


今後ともよろしくお願いいたします!







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