昨日、JR長岡京駅前のバンビオ1番館内長岡京市中央生涯学習センター6階創作室1で
第1回乙訓絆サークルを開催いたしました!
時代とともに複雑化するひきこもりの問題に対し、「ひきこもり状態にある方」には
可能な限りその方にマッチングした、いわゆるオーダーメイド型の支援が必要です。
そのためには職域や領域、分野を越えて様々な支援機関や様々な社会資源が
フォーマルやインフォーマルを問わず、つながりあったチーム支援が地域で
求められているため、より実効的な多職種の方たちが集まる場が必要と感じていました。
そして今年度、そういったひきこもり支援ネットワーク会議を立ち上げるべく、
南丹圏域で7年前から同様の主旨で開催されている「南丹絆ネット―ワーク会議」を
見学させていただいたり、具体的な行動を始めたことで乙訓地域でのネットワーク会議の
開催が現実的になり、乙訓圏域障害者自立支援協議会や二市一町の行政のお力添えを
いただいたことで今回の「第1回乙訓絆サークル」をついに開催することができました!
「乙訓絆サークル」は「ひきこもり状態にあること」を「世帯の問題」「地域課題」と
捉えた場合、入口と呼ばれる相談や訪問支援で高齢・介護、子育て、障害、生活困窮など
それぞれの分野の各支援機関や出口支援と呼ばれる社会参加の場や就労に関わる
社会資源などが包括的に関わることが重要とされ多職種による連携をスムーズに行うためにお互いに顔の見える関係性をつくり、相談や連携がしやすい環境整備を行うのが目的です!
昨日は、なんと44名の方々が参加され、京都市の支援機関からも見学を兼ねて
参加くださるなど、皆さんの関心の高さが伺えました!
想像以上の反響とご参加をいただき、正直驚いています!
「乙訓絆サークル」第1回目はまずは次第の案内をさせていただいた後、
京都府ひきこもり相談・訪問支援「チーム絆」地域推進事業の担当課である
京都府健康福祉部家庭支援課の参事よりご挨拶いただきました。
そして、様々な方にお越しいただいていたので皆さんのひきこもり状態にある方の
理解に幅があるものと考え、まずはひきこもり状態にある方について基本的なところを
説明させていただき、「乙訓絆サークル」はいったいどういった場、どのような集まりを
目指しているのかをお話しさせていただきました
こんな場にしたいんです!
集まった方々がこう感じていただければ大成功!
そして、乙訓絆サークルでこんな連携ができればいいですね!という架空の事例を
紹介させていただいた上で、集まっていただいた皆さんが6~7名のグループに分かれて
自由に話し合うグループワークを行ないました。
グループワークでは自己紹介のあと、今、自分の中で流行っているもの「今ブーム」を
話していただきアイスブレイク!
ファシリテーターが場を調整しながら、自由にお話しいただきました!
皆さん、主体的にお話しいただき、ホントに熱気ムンムン!
あるグループでは事例に沿ってみんなで意見交換を行なっておられたり、
事例は置いといて、ひきこもりに関する率直な疑問や自身の考えなどを話しておられたり、
見事にテーブルごとに様々なグループワークが展開されていました!
肩書を置いて、時にはぶっちゃけて、支援者も肩の荷を下ろせる場、
自由な発想で、違う領域の方と出会いつながる場。
そう、いろんな人と顔の見える関係性を作る場。
ひきこもり支援をテーマにしながら、気楽に話し合える時間をつくりたい。
それが「乙訓絆サークル」。
そして最後は、各グループで話し合ったことを発表していただきました。
付箋を使ってめちゃ整理されてますねー
すごーい。
事例に沿って課題を抽出して、ニーズを明らかにしておられました。
こちらはシンプルにグルーピングされ発表されました。
各テーブルごとに本当にいろんな立場の方から多種多様な意見が出されており、
みなさんの発表も様々な視点や視座があり、いろんなキーワードが溢れていて、
大変興味深かったです。
何より発表に皆さんの思いが込められていましたね!
そして、最後に皆さんにアンケートにご協力いただき、
「肩書をおろして、いろんな視座をもったひと同士がぶっちゃける場って大切やなぁと実感しました。意見のぶつかりも楽しみながら回を重ね、ネットワークが膨らんでいくといいなという期待感がありました。ありがとうございました。」
「いろんな理解や意見、考え方があるのが分かったことが大きな収穫です。
それぞれの機関や団体がどのような仕事をされているのかが分かると、個々のケースで誰に意見を求めればいいのか分かってありがたいです。」
「今日はありがとうございました。たくさんの組織、人たちが色んな方面で動いてらっしゃり、その方々と繋がりを持てたこと、感謝いたします。
グループワークでもお話出ましたが、
1人の方を複数の組織で支援し、それを互いに共有出来る関係が作れれば良いですね。」
「話しやすい雰囲気なのが一番良かった。気兼ねなく話し合いながら情報共有できる場が
もっとあればいいなと思う。地域の中で生かすことができる支援を知り、それをうまく
つなげて行くことができればいいと思った。また、支援者の居場所も大事だと感じた。」
「様々な立場の方からの視点、発想が聞けて自分の固定概念も変わってよかった。
発見から相談機関につなぐことがとても大事だが、自身がその機関でもありとても責任重く感じるから負担軽減できる仕組み、ネットワークになると良いと感じた。」
などなどの感想をいただきました。
もちろん、課題や改善を求めるご意見もいただきました。
ありがたいことです。
また「乙訓絆サークル」の特徴として出口支援と呼ばれる就労分野から地域の企業や
個人事業主さん、計7名の方々に参加いただき行政や福祉関係以外の眼差しが入ったことで
支援の専門家では思いつかない考えや地域住民としての視線や意見に触れる機会となり
改めてそれらが大切だと気付かされたという感想もありました。
これ!
これこそがこのサークルで大切なことなんじゃないかと思います。
まさしくこれ!ですよね!
皆さんにとって良い時間になっていたか不安でしたが、アンケートを拝見して
ちょっと安心しました。
また、
参加してくださった方々が目指していた場づくりを見事に体現してくださったように感じ、
素晴らしい仲間たちがともにいるのだ!と心強く、勇気が湧いてきました!
先週来てくれた大学の社会福祉士の実習生2名も設営や撤収を手伝ってくれましたし、
このようなネットワーク会議を体感してくれたことはソーシャルワークを学ぶ上で、
有意義だったんじゃないかな?と思っています!
コアメンバー、参加者のみなさんのおかげで、「乙訓絆サークル」第1回目を
無事開催し終えることができました。
心より感謝いたします!
そして、これが地域に根差していくようにブラッシュアップしていくことが大切ですね。
「第1回乙訓絆サークル」、まずは成功ということで!
ありがとうございました!!
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