2月21日の火曜日に今年度最後のひきこもりに関する学習会を開催しました!
今年度第4回のひきこもりに関する学習会はガッツリ!支援者向け。
ひきこもり状態の方の支援で皆が頭を悩まし、難しさを感じている訪問支援について
「アウトリーチについて知る!」と題して学びました。
登壇いただいたのは京都市内で相談支援事業所しぽふぁーれ所長を務めておられ、
内閣府アウトリーチ上級者向け研修講師でいらっしゃる金井浩一さんで、
今回も事例を交え、みっちりアウトリーチについて教えていただきました!
まずはミュージシャンであったことや精神障害の方の地域生活を多職種によるチーム支援で支えるACTーKの立ち上げメンバーであったことなどご自身の自己紹介から始まり、
相談支援事業所で行なっておられる事業・活動についてお話しくださいました。
そして、
最初に今日、一番大切なことをまず共有してくださいました。
いきなり「暴力」というセンセーショナルなキーワードですが、
実際にこのことを意識しておかないと大きないリスクが発生してしまうということですね。
もちろん対象者にとっても、支援者にとっても良くないということです。
なので、アウトリーチに求められるものはこの暴力性をできるだけそぎ落として、
対象者と関係性を築いていき、対象者に生まれた「欲望」を果たす目的で
社会・環境との関係性をつくっていくこと、だそうです。
そして、この後、それでもなぜアウトリーチを行なうのかという投げかけがあり、
孤立を生む日本の現状とその説明をされ、
このように話されました。
そして、この生きづらさに対してアウトリーチしていくことが求められています。
そこで、アウトリーチの目標にしたいのは「当事者のリカバリー」であり、
「社会的包摂」【ソーシャルインクルージョン】の状態の社会・地域づくりで、
この「生きづらさ」を支える手立て、キーワードとして
「ケアマネジメント」と「アウトリーチ」があるのだそうです。
ここから、「ケアマネジメント」と「アウトリーチ」についての話があり、
金井さんが関わられたケース事例をお話しいただきました。
この事例が本当にすごいんですが、聞かせていただくといつも勇気が湧いてきます!
こんな風に自由な発想で支援していいんだ、こんなに時間をかけてもケースが動くんだと。
そして最後にアウトリーチ、訪問支援で大切な考え方といくつかのスキルを
教えていただきました。
ここでも、重要なキーワードがいっぱいで情報量が満載。
支援者に求められていることを明確にお伝えくださいました。
その中でも選りすぐりのキーワードとして「For、より、With」は心に残りました。
「あなたのために(For)は時として本人への暴力や虐待になりえる」
あくまでも「当事者主体」
支援者として肝に銘じておかなければならないことですね。
そして、この(For)によって傷つけられてきた人たちがたくさんいることも
決して忘れてはならないということです。
そして、一番最後は、
と締めくくられました。
実に濃い、濃い90分間にわたる講演で、予定していたグループワークを割愛し、
質疑応答や感想の時間を設けさせていただきました。
その質疑応答の時間では様々な角度からの質問があり、とても興味深い時間でした。
今年度最後のひきこもりに関する学習会。
しっかりアウトリーチについて学ぶ時間になったのではないでしょうか。
そして、金井さんにはアウトリーチについてお話しいただきましたが、
その内容はソーシャルワーカーが体の中に落とし込んでおかないといけないこと、
ソーシャルワークをするにあたって大切なこと、のように感じました。
金井さん、実のある熱のこもったご講演をいただき、ありがとうございました。
アンケートの集計も高評価でしたし、参加された皆さんは学びを深められたことと
実感しています!
今年度、それぞれにテーマを設けてひきこもりに関する学習会、
全てが終了いたしました!
年間を通して、皆さんにとって有意義で楽しい学習会になっていたのなら幸いです!
ご協力いただいた講師の方々、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
令和4年度ひきこもりに関する学習会、全4回無事終了いたしました!
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