top of page
  • 執筆者の写真乙訓もも

伝統的な左官の仕事を楽しく体験しよう!前編

更新日:2022年3月30日

本日、基礎的就職支援事業の職業体験プログラムで左官の職業体験に行ってきました!


お伺いしたのは長岡京市で塗り壁や漆喰塗りの施工をされている

「京都ぬりかべ屋 三谷左官店」の三谷 涼さんの工房。
























三谷さんは土を塗って壁などを仕上げるといった伝統的な方法により

施工されている左官職人でその伝統的な左官の仕事とはいったいどういうものなのか、

体験させていただきました!



まずはお互いに自己紹介からスタート。


そして三谷さんから左官について少しお話ししていただいた後、

まずは感じてほしい!左官の仕事を!壁塗りを!ということで

早速壁塗り体験をさせていただきました!


壁を塗るためにはまず土づくりから始まるそうで、土づくりから取り組みました。

今回使ったのは京都の土です。






















京都の土は粘りがあり品質が良いそうで採取した土地によって土の性質が異なるそうです。

























トロ箱に土を入れて、そこに水を加えます。


この時の水分量も土の性質や季節など、その他諸々を考慮し配合を決めるそうです。









そして土に水を浸透させていき、

馴染ませていきます。




しっかり混ぜていきますよ。











そしてここにつなぎとして乾燥させてアクを抜いた藁を投入します。
























今回は2種類の藁を入れ、2人一組で混ぜました。
























これを何度も何度も細かく混ぜて馴染ませていきます。











メンバーが混ぜている時はザックリな

感じでしたが、最後に三谷さんが細かく

混ぜられて仕上げてくださいました。



混ぜ上がった土を見ると一目瞭然!


とてもしっとりして

滑らかな仕上がりです!












そして、塗り土の出来上がり・・・


というわけではありません!!


この藁を混ぜた土を1年以上寝かせてやっと塗り土が完成します。


長期間寝かせることで藁が発酵し髪の毛くらいの細さの繊維状になることで

土が滑らかになり強度も上がるそうです。



こちらが寝かせた土です。








先ほど混ぜた土はほとんど無臭でしたが、こちらの寝かせた土はちょっと臭います。


発酵しているので当然なのですが、乾燥すると無臭になるそうです。


いきなり奥が深いです!























そして体験用に三谷さんが用意してくださった土を使って、いよいよ壁塗りに臨みます!





















まず体験用の木の板を湿らせて土の水分が奪われないようにします。


そして三谷さんが見本を見てくださいました。




















すいすいすい~♪










そして、お手本が終わり、塗った土を剥がして、さ、やってみよ!と三谷さん。


余計な説明は不要、まずは体験してみてよ!そして感じてほしい!


その言葉に背中を押されて2人一組で土を塗っていきます。























あれれ?


あれあれ?


全然塗れない!


ムズい!


思った通りできない!








あっ、落ちた・・・










土もボタボタと下に落としてしまいます。


三谷さんが塗っていたようには全く塗れません。


まぁ、当然ですが、こんなに難しいとは・・・









でも塗っていく内に、

こうした方がいいかな?

こっちの方がやりやすいかな?と、

試行錯誤しながらメンバー自ら修正し、いろいろ試していきました。













三谷さんは、正解は無いので自分のやりやすい方法を見つけてくれればいいと、

おおらかに見守ってくださっていました。



そして職員も参加させていただき、こんな感じで、







完成~~~!



味のある仕上がりになりました。


三谷さんからも初めてにしてはうまくできましたねと言っていただきましたよ♪



そしてみんなで仕上がりを眺めて、確認していると、


「もういいかな?写真撮ったかな?」と三谷さんがおっしゃった後、


じゃぁ、手直ししていきますね~!と鏝を手に取られ・・・













え?

えええ???


















見る見る間に壁が、な、滑らかに!


壁がどんどん平坦になっていきます!!








まるで土がクリームのように、スイスイと小手が走り、そして美しく仕上がっていきます。


これぞ、プロの技!



身体全体を使ってリズミカルに、とてもしなやかに土を塗っておられました。


自分たちが体験し、その技を目の当たりにすると、そのスゴさが本当にわかりますし、

そのスゴさや素晴らしさを実感し、肌で感じることができましたね!







どうですか!?この仕上がり!!!


実際の現場ではどのような体勢でも水平を意識して土を塗ることができるように

体幹を使って作業されるそうです。



うーーん、左官の伝統技法、恐るべし!



このようにして三谷さんは土壁・漆喰・珪藻土と言った無添加の自然素材を使い、

塗り壁の提案・施工されています。


自然素材を使われていますので、シックハウス症候群などはもちろんなく、

部屋の空気の環境も整えてくれるという優れもの。


これに顧客の希望のデザインや様々な要望に応えて塗り壁の仕事をされています。



いやぁ、これはなかなかできない貴重な体験をさせていただきました。



























改めて日本の左官の技術(世界に比べると日本の左官の歴史は浅いそうですが)の

すごさを知ることができました!


こんな方が地域におられ、メンバーの職業体験に協力いただけるなんて、

本当にありがたいです!


本当にありがとうございました!


本日の左官の職業体験はこれにて終了!!


ではありません!!www



実はこの塗り壁は今回の職業体験のプロローグ、前座のようなものでした!


三谷さんはさらにめっちゃ楽しい左官の職業体験を用意してくださっていました!







そちらの様子は後編として、アップさせていただきます!


どんな体験だったでしょうか?


乞うご期待、お楽しみに!!






閲覧数:60回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page