週末金曜日。
乙訓ももは就労準備支援事業の日。
拠点の駄菓子屋の奥でメンバーが就労プログラムとして
地域の企業から受注した仕事に取り組んでいました。
就労プログラムはまず仕事に取り組むことで、生活リズムを整えたり、
一日通所する体力を取り戻すなどの日常生活自立、社会生活自立を目指していき、
最終的に就労自立に取り組んでいきます。
現在利用しているメンバーもそれぞれのペースで、タイミングを図って
次のステップへと移行するよう支援を行なっています。
さて、昨日は午後から怒涛の見学ツアー!ということでwww
なんと4か所の事業所に伺い、見学させていただきました!
まずは1か所目。
向日市にある児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「ヴィキッズ」さんです。
「ヴィキッズ」さんとは長岡京市のとりこぼさない支援を考えるプラットフォームで
初めてお会いし不登校の子どもたちの受け入れをされていると伺い見学をお願いしました。
「ヴィキッズ」さんではニーズに則して子どもたち一人ひとりに丁寧に向き合い、
幼児から高校生までを受け入れておられるそうでボードゲームがなんと1,300種類以上も
あるそうです!
壁にある棚にはすごい数のボドゲが!
コミュニケーションスキルを培うのに有効なボードゲーム。
元は管理者である岡田さんがボードゲームがお好きだったことから始まり、
グループで役割を明確にしながらゲームを通してコミュニケーションをすることで、
子どもたちは成功体験を積み、力を伸ばして成長するそうです。
ユニークな経歴をお持ちの岡田さん。
利用者にとって何が必要で何が大切かを真摯に考えて事業所を運営されています。
たくさんあるボードゲームですが、やはり年齢に合わせてチョイスされるそうですよ。
昨日伺った時は、カタンをプレーされていました。
不登校のこどもさんも受け入れておられるので、今後私どもと連携する場面が
出てくる可能が大いにありますね。
今後ともよろしくお願いいたします!
そして岡田さんには社会参加支援事業でボードゲームのワークショップを
お願いしようかと考えています!
そして、次に訪れたのが京都駅すぐ近くのサードプレイス「Free Port 京都」さん。
就労支援ネットワークたけのこや社会参加支援事業などでいつもお世話になっている
株式会社しんやさいさんが「Free Port 京都」さんで木曜日に開催されている
「もったいないマルシェ」というイベントに出店されていたのでお邪魔してきました。
会場の「Free Port 京都」さん、略して「ふりぽ」さんは
まちなかコミュニティサロン&インターナショナルシェアハウスを運営され
「まちづくりは人づくり」をテーマに、地域活性と人材育成を目指されており、
様々なワークショップや、ユニークな企画による集まりを開催されているところです。
4月にオープンされて以来ずっと気になっていたのですが、
昨日、主催の小田さんを初めてお会いし、いろいろお話を聴かせていただきました。
京都をもっと面白くしたい!と活動されている小田さん。
様々なネットワークをお持ちで、障害のある方やひきこもり状態の方の
就労支援についてもご理解されており、とにかく楽しく!元気になろう!と
パワーに満ちておられます。
こんなイベントや、
異業種交流会なども。
幅広く、いろんな人が集まることができるサードプレイスなんですね。
これは京都市南区に興味深いスペースがオープンしましたよ♪
これからが楽しみです!是非、チェックを!
株式会社しんやさいさんのブースです。九条ネギのつかみ取りがありましたwww
「Free Port 京都」
京都市南区西九条戒光寺町14-10
そして、3つめ!は、
京都市のJR梅小路京都西駅すぐ近くで「コミュニティスペースsacula」さんが運営する
「すずなりランタン」さんを見学させていただきました!
「NPO法人コミュニティスペースsacula」さんは、
子どもや大人、地域の人が一緒に食事をして楽しく過ごす『みんなの食堂』やお弁当の配布子どもたちの自主学習スペースや長期休暇中のフリースペース提供など、
寂しさやしんどさを抱えた子どもたちが、安心して時間を過ごすことができるようにと
活動されており、『新しい自分に出会える、きっかけの場所を創る』をコンセプトに
昨年9月にオープンされたのが「すずなりランタン」さんです。
「すずなりランタン」さんは1階がカフェ&バーで朝・昼はモーニングやランチを提供され
夜はお酒とおばんざいをいただくことができるバーを営業されています。
2階は若者たちの居場所としてゆっくりできるスペースを用意されています。
漫画がいっぱい。これはゆっくりできそうですね。
また1階のカフェ&バーは「お店やってみたいけど、できるか不安」と思っている方が
気軽に始めることができる「日替わり店長カフェバー」という企画があったり、
ワークショップやマルシェなどのイベント開催なフリースペースとして利用も可能です。
また「ギフトカレー」という取り組みも行なっておられ、カフェバーをご利用される方は
誰でもお食事代合計+100円で「ギフトカレーカード」を1枚を受け取ることができ、
そのカードにに子どもや若者への応援メッセージを記入すると店内に掲示され、
子どもや若者はこのカードを使ってカレー1杯をいつでも無料で食べられる!という企画で
子どもや若者が使用したカードに彼らがお礼のコメントを書いて応援した方にお返しする
いい感じ~♪の循環型企画。
ギフトカレーを通して、子ども・若者の『食を応援』できる!というものなんですね。
とっても面白いですねー。
「すずなりランタン」さんはカフェ&バーの形態を取りながら、
様々な方法で当事者の気持ちを大切にした子どもや若者の居場所づくりをされつつ、
誰もがチャレンジできるスペースを生み出そうとされています。
築100年の家屋を改装され、まるでおばあちゃんのような雰囲気がとても温かい場所です。
是非、是非、みなさん、一度訪れてみてください!
すずなりランタン
京都市下京区夷馬場町45−10
そして、最後4つ目は、
京都市伏見区深草にある「一般社団法人ムーンライト」さんを見学させていただきました!
「一般社団法人ムーンライト」さんは乙訓ももが昨年度まで行っていた
「基礎的就職支援事業」実施団体と「基礎的就職支援偉業」実施団体との交流会で
ご一緒させていただい事があり、今回より就労に近い独自の支援プログラムを
実施されていることもあり、連携先として見学させていただくことになりました。
「一般社団法人ムーンライト」さんの特徴はまず独自に開発されたプログラムで
3か月間にわたり(週2回)座学とワークショップを行ない、企業が採用時に求める
「自分で考え、行動する力」や「コミュニケーション能力」などを含む
“7つのチカラ”を身につけるというもの。
そして、こちらも独自のネットワークによる京都府内にある企業での実習を行ない、
各自のペースで、OJTとOff-JTを通して課題と向き合い、気づきを得ることで
就労に向けてステップアップできるそうです。
理事長の齋藤さんは企業で食品関係の商品開発に携わっておられたことがあり、
「0」から「1」を作り出すバイタリティに溢れた方です。
昨日も過去のカフェでの支援の様子など、お話を伺わせていただく中で
利用者としっかり向き合っておられる姿が容易に伝わってきましたし、
本気で取り組んでおられるのだと感じました。
また利用者の主体性と内発的な力をとても大切にされており、利用者が場を作り
自ら成長していく姿を見ることが幸せですとおっしゃっていました。
現に経験されているからこそ、この言葉には紛れもない説得力がありました。
「一般社団法人ムーンライト」さんが実施しておられる
京都府若者等就職・定着総合応援事業は上期の募集は終了しておりますが、
下期のプログラムは10月から開始され、新たに募集を開始されますので、
関心をお持ちの方は是非コンタクトを取ってみてください。
定員は5名で手厚く支援をしてくださるようですよ!
というわけで、昨日の4事業所怒涛の見学ツアー。
訪れた先で触れることができた皆さんの熱意と思いと実践と実行力。
刺激と学びのインプットの行脚でした!
昨日得たもの、気づいたことをしっかりと日々の支援に活かし、そして連携させていただき就労を望むメンバーに力添えができるようにしたい!
ひきこもり状態にある方の支援を実効的に行なえるようなネットワークの構築を目指して
乙訓地域周辺の社会資源ともつながっていきたいと考えています!
それでは、今週も皆さまお疲れさまでしたっ!
Comments