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  • 執筆者の写真乙訓もも

魔法の言葉より感謝とねぎらいのひと言を。

今日は乙訓ひきこもり出張相談会を開催しました。


乙訓地域にお住まいの方対象にひきこもりに関するご相談をお受けるするこの出張相談会。

毎月第4水曜日に開催しています。(2月は第4水曜日が祝日のため第3水曜日になります)


今日は3人の当事者ご家族の方が参加されました。





















3人の方すべて継続してお話をお伺いしている方々ですが、

初めての方のご相談ももちろんご参加いただけます。


なかなか人前で相談をすることはハードルは高いですが、

他のご家族のお話を聞いていただくことで、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと

思えることもあり、少し気持ちが楽になる場合もあります。


相談はもちろん個別でもお伺いいたしますし、京都府の脱ひきこもり支援センターから

早期特別支援班の方もアドバイザーとして参加いただいていますので、

親の会のような意味合いを含んだ乙訓出張相談会もどうぞご利用ください。




この相談会に参加されるのはほとんどが当事者の親御さんです。


毎回いろんなお話をお伺いする中で、親御さんが本当に悩み、

お子さんのことを心配されていることがわかります。


しかしながらその親御さんの心配されているお気持ちや思いが家族であるがゆえに

当事者であるお子さんになかなか伝わっていないと感じることがあります。













残念ですよね。

本当に心配していらっしゃるのに。



なので当事者であるお子さんとの関わり方で、

こういう風に取り組まれるのはどうでしょうか?と

お伝えさせていただくこともあります。


場合によっては、なぜそのようなことに取り組むのか、ご本人にお話しいただいて

本人が納得されてから取り組んでいただくようにお願いをしたりします。


本気で心配しているから言わなくてもわかるはず・・・


自分たちがこうしたから、お子さんもこうするはず・・


家族であるがゆえにそのように思ってしまうこともありますよね。


言ってもらえず、伝えてもらっていないのにその趣旨や糸を理解するって

実はすごく難しいです。


逆に少しの説明があれば親御さんがなぜそのような行動をとっているのか、

当事者は理解しやすくなります。


ちょっと抽象的でしょうか・・・


あと、よく家庭の中で当事者の方に何か役割を担っていただいてくださいねとも

お伝えすることがあります。


自分で食べた食器を流しに持って行ってもらう。


洗濯物を取り込んでもらう。


食後のコーヒーを淹れてもらう。


新聞を取ってきてもらう。


自分の部屋は自分で掃除してもらう。


なんでもいいです、ちょっとしたことでいいです。


家庭内で用事をお願いして、その役割を担ってもらってください。




















そしてお子さんがお願いしたことをしてくださったら、

役割を担ってくださったら、

必ず感謝とねぎらいの言葉をかけてあげてください。


「ありがとう」「○○してくれて助かった」・・・と。


これ、実はけっこう難しいです。


家族だからこそ、難しかったりします。


言わなくても感謝の気持ちは伝わるだろう・・・


今さら、ありがとうっていうのはなんだか気恥ずかしい・・・


自分のことなんだからやってあたりまえと思ってしまう・・・


家族だからそう考えてしまいますよね。







親御さんがお願いしたことをお子さんがしてくださったら、

それは、今までしていなかった、新しいことを始めた。

役割を担い、今までは家族の仕事だったものを手伝ってくれて助かった。


そういう風に考えるのはどうでしょう?


そして、感謝とねぎらいの言葉を、ここはがんばって、本人にかけてあげてください!


ひきこもり状態から脱するために親子の関係はとても大切です。


お子さんがお願いしたことをしてくださったら、

役割を担ってくださったら、

必ず感謝とねぎらいの言葉をかけてあげてください。


「ありがとう」「○○してくれて助かった」・・・と。
















ひきこもり支援に魔法の杖も魔法の言葉もありません。


このような少しずつの取り組みが小さな心の変化を生み、

互いの関係性が少しずつ変化していき、本人の行動にも表れてくるということが

少なくありません。


ゆっくり、ゆっくりですが。


家族だからこそ、意識をして感謝とねぎらいのひと言をかけてあげてください。




そして今日は午後から京都府が開催したひきこもり対応強化研修実践編に

参加させていただきました。






















実践編ということで地域でひきこもり支援を日々実践されている団体から

講師の方がお見えになり、熱く、わかりやすく、事例を交えながらお話しくださいました。



他の支援機関のお話を伺うことは、自分たちの支援を見直したりする上でも

良い機会になり、とても大切だと感じています。


今日はとても参考になる話も伺え、有意義な研修になりました。


また日々の実践に活かしていきたいと思います。




魔法の杖も魔法の言葉もない。

感謝とねぎらいのひと言を。


そう肝に銘じて。












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