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執筆者の写真乙訓もも

一風変わった詩のワークショップは こんな感じでした!

毎週火曜日は社会参加事業の日、居場所づくりを行っており、

昨日は詩のワークショップを行いました!


今回のワークショップ、講師には謎の詩人www上村さんをお招きし、

4名の利用者と職員1名、上村さんも交え計6名で取り組みました。






講師の上村さん。

しっかり準備して下さっていて

とても助かりました。

いやー、見習わないとwww











上村さんの詩のワークショップは手法がちょっとユニークで、

まずは参加者全員で自分のニックネームを考え、

全員のニックネームが決まったらそれぞれのニックネームを呼び合い、

呼ばれた参加者は「はーーい」と返事をします。


これをすることによって初対面同士の場であっても、

一気に空気が和んで参加者同士の関係がちょっと近づきます。

場が温まるというやつでしょうか。













で、場が温まったところで今度はくじ引きでペアを決めます。


そして次にこれから作る詩のテーマを決めます。


詩のテーマはみんなで話し合って決めてもいいですし、

主催者があらかじめ用意している場合もあるようです。


ポイントはテーマが全員に最大公約数的なキーワードであること。

みんなが共通で取り扱えるものであることです。


この日のテーマは事前に打ち合わせをした結果、

「夏の思い出」というテーマにしました。


「夏の思い出」ならメンバーも全員何かしら印象深いものがあるだろうということです。


そして次はB4サイズの色画用紙を半分に折り、

左面に「夏の思い出」をテーマに絵を描きます。














もちろん絵の上手い下手なんて関係ありません。

自分の夏の思い出を自分なりに描きます。



そして絵が完成したらペアになっている相手にその絵を見せて、

どういった思い出なのかを説明します。


ペアの相手はその説明をメモしておきます。















そして説明が終わったら、

説明を聞いた方はわからないことやもう少し聞いてみたいことを

説明をした相手に質問し、それをまたメモしておきます。


そしてそのメモを元に色画用紙の右側に詩を書いていきます。


つまり、自分のことを詩にするのではなく、

相手が話したこと、相手の絵を見て感じたことなど、

相手のことを詩にしていくのです。













左側の絵が右側の詩になっています。




これはちょっとユニークですよね。

しかもまず絵を描くところなんかも。


こうすることで、詩を書くというハードルが少し下がったり、

詩作を通してという通常ではない方法で相手とコミュニケーションを取ることになり、

これがとても新鮮です。


(相手が絵を説明するときにはやはり集中して聞く必要がありますし、

それを元に質問をするということでコミュニケーション力も必要になってきます)


そして自分が伝えたことを相手が詩に表現してくれるということに

何とも言えない達成感があるのです。


これは体験してみないとわからない、不思議な達成感です。



そして最後に自分の作った相手のことを表現した詩

みんなの前で声を出して読み上げます。














読み上げることで恥ずかしさもあるのですが、

他人の思い出を共有することになり、自分の思い出と重ね合わせたり、

あるいは記憶が呼び起こされたりということがあります。


また自分の思い出ではないので、詩を書くことに対して

少し気楽さがあったり、それでいてちゃんと相手の伝えたいことが表現できているかな?

と不安もあったりで、その揺れも大事な要素です。


全員が詩を読み上げ終わると、

初めとは違った場の空気になっていて、参加者の関係はさらに変わっています。



そして自然発生的に会話が生まれたり、他の人が描いた絵や詩を眺めてみたり、

自分に照らし合わせて考えてみたり、相手に表現してもらってうれしかった部分を伝えたり

相互関係が作られた場と時間になっていきます。


詩を書くというちょっとアカデミックでハードルが高そうに思えることを

絵を描くことや自分のではなく相手のことを詩にするということで、

とっつきやすくする手法が用いられ、

苦手意識のある方でも参加できるようになっているんですね。




実際、詩のワークショップと聞いて、う~ん・・・というメンバーも、

楽しかった!と言っていました!


というわけで、昨日の詩のワークショップはこんな様子でした。

いかがですか?



火曜日の社会参加事業の日は今後月1回のペースでワークショップを開催予定です!

10月は革細工のワークショップを予定しており、

またこちらでその様子をお届けしたいと思います!


では、上村さん、素敵な詩作の時間をありがとうございました!!





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