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執筆者の写真乙訓もも

就労準備支援事業で香老舗松栄堂長岡京工場さんを企業見学!

今日は就労準備支援事業の特別プログラムでメンバーと一緒に企業見学に行ってきました!


お伺いしたのは長岡京市にある香老舗松栄堂の長岡京工場さんです。















香老舗松栄堂さんは1705年頃に創業し、お香の製造・販売を手掛けておられる京都市中京区に本社がある会社です。なんと江戸時代に創業されたんですね。そして長岡工場さんは国道171号線沿いにある平成元年に竣工されたISO14001認証を取得されている工場です。



*ISO 14001は環境マネジメントシステムに関する国際規格です。社会経済的ニーズと

バランスをとりながら、環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示しています。



香老舗松栄堂の長岡京工場さんには過去にも何度か見学させていただいており、

今回はメンバーの希望から見学に伺うことになりました。





香老舗松栄堂の長岡京工場さんは伝統の技に最新の技術を融合させた香場で、

まず会社と工場についてお話しいただき、そしてお香の原料は全て天然で、

香木、樹皮、果実や花蕾、樹脂や根茎などがあり、貝も原料になるそうです。







工場内は原料や出来上がったお香の香りがいっぱい漂っています。















これは原料の香木の沈香です。



沈香は様々な外的要因によって木質部分に樹脂が凝結し、樹木自体が枯れていく過程で

熟成されてできたもので水に入れると沈むそうです。

だから沈香と書くのですね。



その沈香の中でも高品質のものを伽羅と呼ぶそうです。



また同じ香木の白檀はサンダルウッドとも呼ばれ、工芸品や扇などにも使用されています。












こちらは白檀です。













これは木の皮の桂皮、いわゆるシナモン、ニッキですね。

















これは果実を乾燥させた大茴香(だいういきょう)、

八角とも呼ばれ香辛料としても使用されていますね。


















花蕾を乾燥させた丁子(ちょうじ)、クローブとも呼ばれます。


甘く濃厚な香りとピリッとした辛みと苦みが特徴で、

肉料理に臭み消しとしてよく使われます。


















樹脂である安息香は乳香とも呼ばれ、キリスト教の儀式に使用されることもあります。



















防虫効果のある竜脳(りゅうのう)。

















根っこを乾燥させた山奈(さんな)















巻貝の蓋を乾燥させた貝香(かいこう)、少し生臭い香りがするそうです。


これらの原料をバランスよくブレンドして香高いお線香やお香を製造されています。


残念ながら工場内は撮影禁止などでご紹介はできませんが、

線香やお香づくりの工程を丁寧にご説明いただき見学させていただきました。


工場内の各階ではお線香を製造する次のような工程を行なっておられました。


調合(原材料の調合)→混錬(原料に水と粘土を加え練り上げる)

→成形(金型を使って押し出して形を作る)→乾燥(温度や湿度を管理して数日乾燥させる)→切断(規定の寸法にカットする)→仕上げ(箱詰めなど)



製造工程では機械化されているものもあれば、人の手によって行なわれている作業もあり、

常に効率化と品質維持を第一に製造されていることがわかりました。





香老舗松栄堂の長岡京工場さんでは200~300種類の製品を製造されているわけでなく、

周囲の環境整備や保護にも力をを注いでおられます。


それは自然に由来するものを使用して製造されているので、

感謝を自然に返すという思いで行なわれているそうです。






地域の環境にも配慮されている、こんな素晴らしい工場が地元長岡京市にありました。

今回の見学も受け入れてくださり感謝しかありません。




香老舗松栄堂長岡京工場さん、雨にも関わらずご対応いただき

本当にありがとうございました!



就労準備支援事業の特別プログラム、

今回は香老舗松栄堂長岡工場さんを見学させていただきました!




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