今日金曜日は就労準備支援事業の日でした。
乙訓ももでは毎週月・水・金曜日に就労支援事業を
長岡京市と大山崎町にお住まいの方に行っています。
この事業は生活困窮者自立支援制度の中のもので生活に困窮している、
あるいは生活保護を受給している方で就労が必要と考えておられる方に対して、
自立相談支援機関(長岡京市は地域福祉連携室、大山崎町は乙訓保健所福祉課)が
利用する要件を満たしていると支援調整会議で支援決定をした方にご利用いただけます。
地域の企業から受注した仕事を就労プログラムとしてメンバーに取り組んでもらい、
日常生活自立、社会生活自立、就労自立の3段階にわたり
ステップアップ型で支援をさせていただくことで、
一般就労や福祉就労されることを目指しています。
メンバーそれぞれ持っている課題は異なりますし、本人の思いや意向もそれぞれですので、
本人のペースに合った形で、ニーズに則してプログラムを提供していきます。
また特別プログラムなどを駆使して、一人ひとりにマッチした支援を行なうことを
念頭に置いて日々メンバーと接しています。
その中で、10月まで地域の就労支援ネットワークを活用し
地元企業で実習を行なっていたメンバーがおり、
先日、3か月に及ぶ実習を経て、実習先の企業での正社員雇用が決まりました!
そのメンバーとは出会ってから5年弱になりまが、本当に様々なことがありました。
関係を深めていく内に新しいことがわかり(というより、それまではわからなかったことが
やっとわかるようになった)、支援の内容を全く新しいものにする必要がありました。
同時にご家族に対する支援も行うことにして、京都府の家庭支援総合センターとも連携し
世帯を踏まえてメンバー自身にどのように関わっていくかを考えました。
詳しくは描けませんが、簡単ではないケースだったと思います。
しかしながら、時には支援の量を増やしたり、新しい連携先に加わったもらったり、
その時の本人のニーズにできるだけ沿うように、個別化とオリジナリティを大切にして
支援を組み立てました。
今回ほどネットワークの重要性を感じたことはありませんでした。
自分たちだけでは就職までつなげることは到底できませんでした。
本人の頑張りがあり、機能的なネットワークの存在があって、
今回就職まで結びつけることができました。
メンバーからはお礼の言葉をもらいましたが、
まだまだここからが、新たなスタート。
本人の人生は続いていきます。
就職したから終わりではなく、しばらくは定着支援という形でつながっていますが、
その後は仲間としてのつながりが始まります。
いつでも相談に来てもらってもかまいません。
戻ってくることができる、そんな場所でもありたいと乙訓ももは考えています。
今回、就職が決まったメンバーへ、
心からおめでとう!
そして、ここからまた新たなスタート。
いつでも応援しています。
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