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執筆者の写真乙訓もも

香老舗松栄堂 長岡工場さんに見学に行きました!


今日、乙訓ももは就労準備支援事業の日。

金曜日は乙訓ももが駄菓子屋営業担当日なので、駄菓子屋をオープンしつつ

メンバーは各種プログラムに取り組んでいました。



そして昨日はその就労準備支援事業の特別プログラムで前月の株式会社KTさんに

引き続き、地元長岡京市のある工場に見学に行ってきました!




今回お伺いしたのは香老舗松栄堂の長岡工場さんです!



香老舗松栄堂の長岡工場さんは国道171号線沿いにある平成元年に竣工された

ISO14001認証を取得されている工場です。


*ISO 14001は環境マネジメントシステムに関する国際規格です。社会経済的ニーズとバランスをとりながら、環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示しています。


こちらの香老舗松栄堂長岡工場さんではお線香やお香を製造されており、

大ロット商品から小ロット多品種商品までを一貫して生産されています。


見学ではまず冊子を元に香老舗松栄堂さんの成り立ちや沿革を教えていただき、

生産の各工程について説明していただきました。


そして次に線香、お香の原料について現物を見せていただきながらお話を伺いました。


お香の原料は自然のもので全て海外から調達されています。


材そのものが香りを有するものを香木と言い、沈香や白檀などがあります。








これは沈香です。






沈香は様々な外的要因によって木質部分に樹脂が凝結し、樹木自体が枯れていく過程で

熟成されてできたもので水に入れると沈むそうです。

だから沈香と書くのですね。


その沈香の中でも高品質のものを伽羅と呼ぶそうです。


また白檀はサンダルウッドとも呼ばれ、工芸品や扇などにも使用されています。











こちらは白檀です。

















その他、お香の原料には

木の皮である桂皮、いわゆるシナモン、ニッキですね。
















果実を乾燥させた大茴香(だいういきょう)、

八角と呼ばれ香辛料としても使用されています。

















花蕾を乾燥させた丁子(ちょうじ)、クローブとも呼ばれます。
















樹脂である安息香、乳香。

乳香はキリスト教の儀式に使用されたりします。


















防虫効果のある竜脳(りゅうのう)。

















根っこを乾燥させた山奈(さんな)















巻貝の蓋を乾燥させた貝香(かいこう)、少し生臭い香りがするそうです。














シソ科の草を乾燥させた藿香(かっこう)。


これらの原料を配合することで絶妙なバランスの香りを作り出しておられるのです。


天然香料は数十種類もあり、中国やインド、東南アジアを中心に産出されます。

前述の通り香辛料や漢方薬として親しまれているものもあります。


このような原料についてご説明いただいた後、工場内を案内していただきました。


工場内の各階ではお線香を製造する工程である、

調合(原材料の調合)→混錬(原料に水と粘土を加え練り上げる)→成形(金型を使って

押し出して形を作る)→乾燥(温度や湿度を管理して数日乾燥させる)→切断(規定の寸法にカットする)→仕上げ(箱詰めなど)を見学させていただきました。


製造工程では機械化されているものもあれば、人の手によって行なわれている作業もあり、

常に効率化と品質維持を第一に製造されていることがわかりました。
















こちらの工場では200~300種類の製品を製造されているのですが、

お線香はもともとはもちろん職人の技が冴える仕事だったということで、

その伝統を残していくために手仕事の部署もあるそうです。



見学したメンバーからは一様に感嘆の声が上がっていました。


また長岡工場さんでは周囲の環境整備や保護にも力をを注いでおられ、

自然に由来するものを使用して製造されているので、感謝を自然に返すという意味で

様々な活動や取り組みを実施されていることも教えていただきました。















なんとも素敵ですね!


こんな素晴らしい工場が地元長岡京市にあり、見学を受け入れてくださったことに

本当に感謝いたします。


香老舗松栄堂長岡工場さん、本当にありがとうございました!


香りには様々な効果もあり、身近にお線香やお香を感じることができました。


就労準備支援事業の特別プログラム、

今回は香老舗松栄堂長岡工場さんを見学させていただきました!









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